わが心にも雨ぞふる

原発事故、ちっとも収束方向に向かってるように見えない。
報道も規制がかかったんだか聴衆が望んでないと判断したんだか
激減。
むしろ怖い事態なんだけれども、少しホッとしてしまった。
あんまり毎日毎日、絶望的なニュースで朝を迎えるのがつらくてならんかったので。

政府が怖がっとるのはこういう人間のヤケクソ行動なんではないかな。

自分と身内かわいさのために人間が取る行動なんて知れたもの。
自分からの距離に応じた切り捨てで、都民4000万人が動き出したら
大変なことになるだろう。
地方への移住ばっかりじゃないし、なにしろ都民には資金がある。
個人的には少ないかもしれないが、それでも4000万人がいちどきに
預金全額おろしたり、固定資産を売っぱらったりしたひにゃ
いろんな機関も計画も予定線もあぼんだろう。
普段通り生活しててもらわねば結局全体が困っちまうのだ。

日本人はカシコイので、いまの自分がいる位置を動いては
のちのちアカン!!ということを肌で知っており、
ガイジンに理解できない粘り腰と精神的近視を遺憾なく発揮して
持ちこたえておるのだ、が、個体生命の維持という視点からは
びっくりするよな自殺行為である。

わたしたちはみないずれ死ぬ。
しかし死に臨むにあたって、個人的なものととらえるか
同じ局面にある同胞が多数いることに慰めを得るかで
日常の選択にこれほどの差があるのだな。